骨董・美術品に目の利く男・芳村。どこか影のある彼がゆく先で出会う怪しげで奇妙な事件を描く三編と、時代の面影を切なく写し取った大正風幻想浪漫作品を収録。『雨柳堂夢咄』の著者が流麗な筆致で描いた傑作を集めた選集、第3巻。